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ラムとスーツァオ

ナワバリバトルの流行がバンカラ地方に移行してから、数ヶ月。
ラムはひとりのタコボーイと出会う。ラムと同じく地下出身だと言う彼の名前は、スーツァオ。
地下の実験施設で生まれ、現在は 各地の路地裏を転々とした生活を送っていると言う。
カタコトのイカ語で一生懸命話す彼の愛嬌たっぷりな彼の振る舞いに、先に地上に出たタコとして
年上のセンパイとして面倒を見るようになる。
ふたりでナワバリやフェスなどを通して過ごしていくうちに、ラムは次第に彼に惹かれていく。
ある日ラムは、スーツァオの言動が気になり遂に禁断の質問を投げかける。
「お前の最近の言動は、ワタシへの恋慕なのか?」
一年ほど前より、片思いをしていたと告げられたラムは
嬉しい気持ちと共に、
「ワタシでよければ、お前のパートナーとして傍にいさせてほしい」
スーツァオに想いを伝え、晴れて付き合うことになったふたり。
彼女にとって生きていて一番良い思い出になったそうだ。
付き合ってから数日。彼に年齢を聞くと、詳しくは覚えていないが17歳くらいだという。
未成年と付き合ってしまった事を後悔しつつも、スーツァオのことが好きだという気持ちには
嘘がつけないラム。「手を出したくても、流石に未成年には…」と葛藤を続けた末に、
スーツァオの言葉をキッカケに、はじめて二人で夜を迎えるのだった。

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